間奏曲。
そうこれは間奏曲。
夢を見ながら現を彷徨う
彼女の、
間奏曲///
乳白色のわたしのせかい。
夢なのか現実なのか
現実ということは無いだろう。
こんなに白濁したせかいなんて
夢に決まってる。
そう思うのに、どこかでわたしの脳みそがこれは現実だと信号を発信している。
その信号があまりにも脳みその上半分を占めるから。
わたしはこれが現実なんだと焦ってしまう。
?
なにを焦ることがあるんだろう?
これが現実で何か不都合があるんだろうか
それにしても視界が白い。
まるでカキ氷にミルクをかけたよう。
流れ落ちるミルクの向こうは街。
何処にでもあるような、本当にありふれた灰色の街。
どうもわたしはその街を歩いているようなのだけれど
靴は履いてないみたい。
裸足の感覚。
裸足で・・・・ホントに歩いてるのかしら?
なんだか空気を踏んでるみたい。
土でもなければアスファルトでもない不思議な感触。
ザラザラしたアスファルトの道
電柱・電線の渡る空
トタン屋根の特徴の無い家並み
こまごまと立ち並ぶ安っぽいアパート
せまい部屋
おおきな窓
ベランダ
手すり
・・・・・
行き止まり・・・・
手すりに、手をついた。
そこからさきは、行けない。
手すりを乗り越えでも、しなきゃ。
・・・視界の、あらゆるすみで、生き物がワチャワチャ・ワヤワヤ動いてる。
それが微生物の運動のようで、なんとも言いがたい動きをしているように思える。
よく、見えないけど。
不意に音。
いままで音はあるようで無かった。
そうだ音は無かった。
リズムはあったけど。
気分よさげに流れてくる、
テープを早回しするように流れる
へんな、うた。
へんな、ハナウタ。
へんな、ゆめ。
そうか、夢ね。
それきり視界は/せかいは
白濁がいっそう濃くなって見えなくなってしまった。
白濁は音も遮断してしまったのか
あの妙なうたも、くぐもってよく聞こえなくなってしまった。
///間奏曲
ひさしぶりに目を覚ました。
三日ぶりだったらしい。
母親が、ひどく喜んでその顔を綻ばせていた。
三日ぶりに目が覚めたことより、わたしはあの夢から覚めてしまったことが酷く残念でならなかった。
あのとき。
わたしはあれを現実だと言ったではないか。
ふぅ、と溜め息を吐いて
夢を夢だと言い切った自分に。
ひどく、落胆した。