決定的な違いが、ふたりを

触れ合った指先の間に薄く厚い壁を造って遠く隔てているというのに

その悲しみはボクを苦しめているというのに

それでも貴方を愛してしまうのは何故でしょう。

 

 

「クラリモンド」

カーテンの締め切られた部屋/昼の光差し込まぬ薄い暗闇

返事は無い。

姿も無い。

ただ部屋の中央に、こじんまりとした棺桶がひとつ、しずかに横たわっているだけだ。

 

愛しい人

 

昼間は逢えない盲目の女神/すくなくともボクにとっては

陽の光の下、愛しい貴方に逢えない悲しさはボクを締めつけ、苦しめるけれど。

 

それでも

 

 

クラリモンド

 

 

貴方を愛しいと想うのは

貴方を愛していると想うのは何故なのでしょう・・・・・・・

 

 

 

決定的な違いが、ふたりを

触れ合った指先の間に薄く厚い壁を造って遠く隔てているというのに

その悲しみはわたくしを苦しめているというのに

それでも貴方を愛してしまうのは何故でしょう。

 

 

 

いまごろ

この蓋のむこうは陽の光であふれていることなのでしょう。

愛しいあのひとは陽の光が似合うから/生まれて数千年、陽の光なんて知らないけれど。

 

とても、はがゆい

 

この蓋を取り掃って

おもてに飛び出して生きたい思う。

あなたのようにあたたかく、光り輝く陽の下へと。

あなたが抱きしめていてくれるのなら、きっと大丈夫だと思いますの。

 

陽の光かがやく時、棺桶の中でわたくしは

繰り返される妄信に苦しむ。

 

ラウール・・・・・

 

 

 

 

クラリモンド・・・・・

 

 

 

 

ああ ラウール

 人ではないわたくしが

ここまであなたを愛しく想ってしまうのは

こんなにもあなたを愛してしまうのは

何故・・・・なのでしょう・・・・・・・・・

 

 

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