おれはこいつに何もいえない。

こいつはなんでもベラベラしゃべるのに

たったひとつの事実をつげられない

『不変』を信じてるっつうのに

それが苦しみ。

 

 

真夜中。

今夜は月も出てくれはしない。

深く青いビロードのマントをひるがえして

鮮血で濡れた義手を闇夜に舞い・逢わせて

ちいさな家の前にふわりと降り立つ。

 

もう寝たか

よかった

もう 寝ていたか

 

もしも明かりがついていて

おまえが扉を開けたなら

鮮血に濡れたおれはなんて言えばいい?

 

『遊び』終わって

ここに立ち寄るたび、いつも思う

───苦しむ。

 

そう

それが苦しみ

 

それでも、たぶん

 

 

 

ハルヒ

 

 

 

おれは、おまえを。

 

 

 

 

 

アタシはアンタに何もいえない。

どうでもいいことは、なんでもベラベラしゃべるのに

たったひとつの事実をつげられない

『不変』になりたくて堪らないっていうのに

それが苦しみ。

 

 

 

真夜中。

部屋の明かりは消している。

こうしておかないと、アンタはきっと戸を敲く。

そしたらアタシはこの扉を開けなきゃならない。

 

「・・・・・ッ、うう・・・クッ・う・・・・!!」

そしたら、こんなブザマな格好を見せなきゃならない。

「あああ!いッ・・・・った、あ・・・・・・・・」

毎夜襲ってくる、体中を這い回る激痛に耐える、情けない姿を。

 

それだけは、どうしたってカンベンよ。ゴメンだわ。

 

今夜もアンタが戸を敲く音は聞こえてこない。

 

よかった

来なかったんだね

よかった 来なかった

 

もしもアンタが戸を敲いて

こんなザマもない格好見られたら

アタシ、どうしたらいい?

 

夜が来て

早々に明かりを消して

痛みに耐えながら、いつも思う。

───苦しむ。

 

そう

それが苦しみ

 

それでも、たぶん

 

 

 

コールズ

 

 

 

アタシは、アンタを。

 

 

 

 

 

END

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ホムワト→ルパクラ→リパハルと三部作(?)にしてみました。

これはみんなに該当するお題だなーと思って。

なんだか順々に話がシビアで深くなっていってしまったような気が^^;

そうそう、クラリモンド嬢、ぢつは人間ではなく吸血鬼なのでした(衝撃☆)

盲目なのにも理由はちゃんとあるんです、いちおー(ホントかよ;)

今回ははじめて病に苦しむハルヒを書いてみました。(悶えてるわけではなひ☆)

夜ってね、けっこう体に障るんですよ。

ちなみにリパーは殺人鬼であることを言い出すのにかーなーりー時間を要したとのマイ・設定があったり。

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たまにはみんなで帰ろうよ。