「地獄って季節、あると思うかぁ?」

「ん?んーーーー・・・・日本の季節には無いわねーーーー」

「いや、そーじゃなくってな・・・・」

尋ねる相手を間違えたか。

がっくりと首を折りながらも、何を今更とどこかでもう一人の自分が突っ込む声がしたような気がした。

それを見て「なによー」とむつくれている恋人の声は確実に聞こえていたが。

 

 

「地獄ならありそうだけど。季節なの??」

「そ。季節なの」

ジャックはちろりと横目で恋人を見遣った。

「地獄が季節・・・・じゃあその季節が来ればすぐわかるんじゃない?」

「はぁ?」

いきなりとんでもないことを言い出した恋人に思わず体を向き直す。

「だってほら、季節が変われば木の葉っぱの色とか、咲く花の種類とか変わるじゃない」

「いや、そうだろうけどもよ・・・・」

「それで、春にも夏にも秋にも冬にも見れない色とかに葉っぱが変わったり、

その場所で見たこともないよーな花が咲いたりしたら、そしたらそれが地獄って季節だよ!きっと!」

自信満々に言い切る恋人。その根拠と自信はいつも何処から来るのかお聞かせ願いたいもんだ。

それに。

「・・・・地獄に花が咲くか・・・・?」

地獄というとたいがい絵として描かれると悪魔がいて、死神がいて、血が飛び散って、死人がのた打ち回っていて・・・・・

とてもじゃないが『花』が咲くイメージは無い。

「そんなのわかんないじゃん!『地獄』はそーかもしんないけど、

『地獄っていう季節』にはそのときしか咲かない花があるかもしんないじゃん!」

「・・・・・・」

ちなみに今コイツの頭の中にはどんな花が想像されているのだろうか。(ラフレシアとかそんな感じのか?)

「地獄っていう季節はいつ来るんだろうねぇ」

隣の少女はもう完璧に地獄という季節があるんもんだと思っている。

ワクワクと、その目を輝かせて。

「楽しみだねっ♪」

「・・・・・あー、うん。だな。楽しみだな」

 

地獄って季節も悪くないかもしれない。花だって咲くかもしれない。

 

 

オマエがいるならな。

 

 

 

END

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リパー君が聞きたかったこともハルヒさんにかかれば別のお話に発展☆こうして彼は彼女に癒されてゆく。(笑)

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モドル3, 老人のプライドに乾杯