何を嘆く必要があるっての?(ジルドレ7→ジルドレ初代)
何を嘆く必要があるっての?
だって人は死に向かって歩いてる。
今夜の獲物はフォークとナイフ。
さっきまで食事をする為に手に取っていたもの。
陽気な音楽が流れていた酒場も
いまはもう悲鳴の坩堝(るつぼ)。
今夜の僕は投げナイフのお手並みご披露。
舐めちゃいけない
僕はけっこう何でも出来るんだ。
意外でしょう?
───他人に貴方のことを愚かしいと言われると腹が立つけど
僕は
凄惨な快楽に身を任せた夜が明ける度
荘厳な礼拝堂でその贖罪を乞い、咽び泣いていたという
貴方のことを
この上なく
愚かしいと思う。
まずは隣の男の首に煌く銀を押し付ける。
途端噴出す血の噴水。
悲鳴を上げようと開けた店主の口めがけて銀のフォークがまっすぐに突き刺さった。
一瞬時間が止まる店内。
止まないのは陽気な音楽と
その隙を逃さない僕だけ。
無駄の無い動線を描いてフォークとナイフを替わりばんこに順番に
その場にいた全ての人間に突き立てていく。
何が起こったのか、なんて分かってるヤツはいったい何人いるのやら?
何を嘆く必要があるっての?
だって人は死に向かって歩いてる
それが早くなるか遅くなるか
それだけのことだよ。
そんな愚かで哀れな貴方へ、ただ一つの敬意を込めて。
僕は目の前の首を飛ばす。
扉近くに立っていた男がハッと我に返ると背を向けて走り出し扉に手をかける。
悲鳴を上げて表に飛び出す前にその首の後ろから深々とナイフを突き刺し、横に引く。
ゴロン、と重い音を立てて首が転がった。
顔を失った身体を退けて僕は悠々と外へ出た。
時は夕暮れ。
通りでは人々が夕飯の準備と家路に着くために忙しなく行き交っている。
直に酒場の惨劇が知れるだろうが今は平和な街角だった。
この行為に、意味は無い。
END
短い詩に、ジルドレの犯行を付け加えて一丁上がり。(即席だな)
意外と何でもできますジルドレ。
ただ本人にそれが出来てるっていう自覚が無い(つーか出来ること自体忘れてる)だけで。
だから意外と自慢はしなかったりする(笑)
でもそれも堅実ではなくて愚かさゆえにみたいなね^^
ブラウザバックプリーズ!
08.02.02.TOWEL・M