キスしてくれたら起きるよ
泣きたくなるぐらいの、キスを。
『ピーターパンはキスを探して空を飛ぶ』
その日の朝。
オレはフランスじゃなくてイギリス・ロンドンにいた。
「おーきーろーぉ。(怒)」
まぶたの向こう側からは白い光、それと不機嫌なオレのトモダチの声。
安っぽくてもふかふかのベッドの上。
オレは目を開けない。
「おい、いいかげんにしろよ。」
オマエに構ってられるほど、おれも暇じゃねぇんだよ。
いよいよ怒ったような声音。
もうちょっと、このままでいたかったのに。
「キス。」
「ああ?」
「キスしてくれたら起きるよ。」
「オマエなぁ・・・・・ふざけんなよ。(怒)」
うわ、不穏な空気。
それでもオレは目を開けない。
「ふざけてないもん。キスしてくれなきゃ起きない。」
べつにディープなのが欲しいと言ってるんじゃない。
ただ単に、目覚めのアイサツが欲しいだけ。
それとも、アイサツのキスもしたくないほど、オレってイヤ?
だったらかなしいなぁ、オレはジャックのことキライじゃないから。
そんなことを考えていたら、頭上の不穏な空気が突然切れて。
はぁ、と呆れたような、諦めた溜め息の後。
「オマエ、贅沢だぞ。」
そう言うと同時に、オレの唇に触れるだけのキスが落ちてきた。
「・・・なにが?」
唇が離れると同時にパカリと目を開けて尋ねる。
「眠り姫も白雪姫も、キスの相手は選べなかったんだぜ、ピーターパン。」
ニヤリと笑って、とっとと起きろと再三言われる。
オレはへへへっと笑って。
「ピーターパンは自由に空を飛んで、キスの相手を捜せるからね。」
ベッドから飛び起きると、朝ごはん!と叫んでジャックに飛びついて、飛びつくな!とジャックに小突かれた。
おはよう
こんにちは
おやすみなさい
さようなら
いつだってキスが欲しい。
だから赦される子どもでありたい。
だからピーターパンは空を飛ぶ。
キスを探して、空を飛ぶ。
『ピーターパンはキスを探して空を飛ぶ』
「じゃあね♪ジャックv」
ちゅ。
「だから、オマエなぁ・・・・・」
END
* * *
ジルドレに会ったらキスにご注意☆(笑)
初のリパ汁(汁リパ?)如何だったでしょう・・・・
この2人は幼なじみといゆーか兄弟とゆーか。
空気としてはそんな感じ^^