十五夜とおだんご。(ルブフェイ)

 

 

「今日は十五夜ですよ」

「ジュウゴヤ?」

「おだんご食べる日です」←違

「オダンゴ??」

「これです」

 

 ひょい、と芳黒が差し出した串団子を、ルブランは不思議そうな目で眺めている。

「こーやって食べるんですよ」

 芳黒はその串団子をはっしと口に咥えてグイ、としごいた。

 もっちゃもっちゃと口いっぱいに団子を頬張りながら、幸せそうにルブランに笑いかける。

「・・・・・・」

 それをじーっと見ていたルブラン、手渡された団子を見、芳黒を見、それからはくっと団子にかぶりついた。

 もっちゃもっちゃ・・・

「美味い・・・」

「ですよね♪」

 ルブランはあとはもう夢中ではぐはぐと団子を口に頬張っている。

 ちなみにタレ団子なので、団子を食べるのに慣れないルブランはボタボタとタレを滴らせている。

 襟元や口まわりはもうタレでベタベタだ。

「ルブランさん、こぼしてます。」

「ん、」

 芳黒がサッとハンカチを出してグイグイと頬を拭いてくれるが、その端からまたタレがボタボタと落ちていく。

「もー、ルブランさん、こどもじゃないんですからー」

「ん、」

 ごしごしごしと一生懸命拭く芳黒。

 その間にも、ルブランは黙々と団子を頬張っている。

「もういっこー」

「もう、今度はこぼしちゃダメですよ」

 芳黒に「めっ」と言われながら団子を受け取ったルブランは、分かっているのかいないのか。

 それでもきちんと「はい」と返した。

 

 空では団子のようにまあるいお月さまが静かに輝いている。

 

 

 END

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 06.10.14.SUISEN