実の姉よりも何よりも

きみを、愛そう。

 

実の妹よりも何よりも

きみを、愛そう。

 

 

 

理解を得られない

解ってもらえない

分かち合えない

 

学校に居場所は無かった

家に帰っても、尚。

自分を理解してくれない肉親を、どうして愛せる?

 

母は、早くに亡くなった。

ほとんど記憶にない

私と妹を育ててくれたのは、姉。

私にとって姉は姉であり、母でもあった。

 

愛情は注がれた

私もそれに応えた

しかし

やはり姉は姉であり、母ではなかった。

 

姉も妹も

(父親など言うには及ばないだろう)

血縁なれ、されどどこか共有できない。

同じ血を分け合ったはずなのに、どこかで違うと叫んでる。

 

彼女らは、もっとも近しい他人であったのだ。

 

その思いに達した瞬間、私は無理をするのをやめた。

もう無理に相手の意向の沿うように振舞うのはやめよう

終わりにしよう

 

学校に居場所は無かった

家に帰れば姉がいた、妹がいた。

しかしどこか拭えない溝

理解足りえない。

疎外感

微妙に食い違う咬み合わせ。

 

家に居ても学校に居るのと同じ気持ちを味わっていることに気づく

 

高校を卒業すると一年の期限付き志願兵として服役した。

それが終わってから一年半のヨーロッパ漫遊旅行へと出かけた。

ひとりということが、どんなに気楽かを知った。

旅行から帰ってからは一人で暮らし、過ごした。

一人で、一人の世界にいた。

そこはとても居心地が良かった。

そこはとても居心地が良かった。

けれど独りだった────・・・・・・

 

 

だけど。

「お会い席、よろしいかな」

きみが来た。

「危ない!」

きみが現れた。

「大丈夫ですか───、ッ?!」

ひとりきり、理解者のいないせかいに。

「もし!先のお方!!」

きみが、

「ご本をお忘れでしたよ」

栞の代わりに挟んであったハートの7に、もう一枚

「では、これで」

おどけた道化がキングのカードを手に持つジョーカー

 

独りきりだったせかいに、きみが突然飛び込んできた。

ずかずかと上がりこんできた割に、纏う空気は邪魔をせず、不快にも思わなかった。

気づけば一緒に行動していて、結局終わりまで付き合った。

 

「ルパン?君がルパン?」

「そうだ、僕はルパンだ」

「───・・・・でもまだ居てくれるだろう?」

「ああ、もちろんだよ。僕の物語は、まだ始まったばかりなのだから」

 

 

 

ああ──・・・肉親よりもなによりも。

僕の世界に来てくれた/共有してくれた

きみを、愛そう。

 

 

END

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言わなきゃ誰だか分かんないですよねぇ・・・;;;
ルブランさん語りです。家族構成と過去がちょいと明らかに☆
ちなみに最後の方の会話のやりとりは管理人が勝手に考えた二人の出会い、ハートの7・序章(またかよ;)です;
R・I・Pの序章がもうじき終わるのでそしたら今度はハートの7の序章を漫画でスタートさせたい・・・(いつ終わるんだYO!(T△T)
てゆーかこれ、お題に沿って打ち込んだ話じゃなかったのでビミョーにお題からズレてますが「愛そう」とか言ってるし、こっちだな!と判断。
無理矢理はめ込みました(殴★)

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ハートの7、ね・・・