風を受ける帆もないのに

ゆっくりゆっくり波間をすすんでいく手漕ぎ舟

 

そして辿り着く木洩れ陽の森

海を地とし、若木と巨木が繁茂する

その合間を縫うようにすすんでいく、一艘の舟。

 

舟に横たわる少年は目を閉じ

木々の合間をしずかに吹き抜ける風に髪を遊ばせる

少年の顔の上には

木々の葉陰に/零れた陽のひかり

 

目に痛くないほどに降り注ぐそれに微笑んで

少年は今日も舟の上で、舟を漕いでいく。

 

 

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Maimaiの君さまからの8000HITリクでございました。

「パッヘルベルのカノン」のような詩というよりは

「パッヘルベルのカノン」を聴いて思い浮かんだ情景詩という感じになってしまいました。

至らなくてすいません、姫様^^;

いつもいつも、どうもありがとう。

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