ひょんなことから恋人の誕生日を知った。
七月七日。
ヤードの彼らの些細な日常
「…ん?」
この日って、確か…。
思いながら記憶を探って、やっぱりと呟きながら書類仕事をしていた恋人に尋ねる。
「なぁ、レストレイド」
「なんだ」
「なんで言わなかったの?」
「何を?」
青灰色の目が、きょとんとして自分を見返す。
言葉が足りなかったな、と思いながら言う。
「去年の七月七日。誕生日だって」
恋人は一瞬、何を言われているか判らない顔をしていたが、やがてああと呟いて簡潔に言う。
「忘れていた」
「は…」
「忘れていた。だから言わなかった」
「…自分の誕生日忘れるってどーですか」
少々呆れながら言うと、眉を顰めて相手は言い返す。
「この歳になってわざわざ言うようなものか?」
まぁ、確かに。そうではある。
そうではあるが。
なんだかなぁ。
まぁ、確かに俺も言って無いし。
アイコか、これで。
「あー、でも俺去年誕生日プレゼントあげたもんね。無意識に」
「…?」
何を言っているのかわからないというように、首を傾げた相手に言う。
「あげたでしょ。
―――俺のこと」
「―――…?…………!?……っ!!?///」
意味がわかったのか。
思い出したのか、相手の顔が一気に赤くなる。
それを見て、にやりと笑う。
「お前はっ…!!///」
「まぁ、っレストレイドの誕生日だったのに俺も貰っちゃったけど。むしろ俺のほうが貰っちゃったか?」
「何を言ってる、お前は///!!!」
「何って去年ハジメテした日の―――」
「それ以上口を開くな―――――っ!!!」
言いながら、身を乗り出して手で口をふさぐレストレイド。
顔が真っ赤になっているのを見て可愛いなぁと笑う。
そして起こる悪戯心。
口をふさいだ掌を、そのままぺろりと舐めた。
「ひゃあっ///!!?」
素っ頓狂な声を上げて、びくりと肩を竦ませた相手に目を細めて、引こうとした手を捕まえる。
そのまま唇をずらして指先を啄ばめば、レストレイドが涙目になる。
「ぐれっ///ぐずっ…!」
「んー?」
爪の先を舌で舐めて、返事をする。
「は…っ、はなせ…っ///!」
「口塞いでなくていいの?」
「いいっ、いいから離せっ///!」
半分涙交じりの声に手を離すと、すごい勢いでレストレイドが離れる。
それを捕まえて、耳元に口を寄せる。
「今年はちゃんとお祝いするから」
無意識じゃなくて、意識的に。
それはもう呆れるくらいたっぷりと。
「だから」
だから一緒に過ごそう?
囁かれる言葉に、いまだに真っ赤な顔をしたレストレイドは諦めたように溜息を吐きながら、グレグズンの胸に顔を埋めた。
―――ちなみに。
捜査課の外の廊下。
「完璧に捜査課だって忘れてますねー」
苦笑しながら言うホプキンズ。
同意する警部連。
廊下に居並ぶのはあまりの甘い空気に耐えられずに部屋を出た捜査員一同。
((((頼むからそういうことは帰ってやってくれ!!!!)))
捜査員たちの声無き彼らの嘆願が、あの二人に届くことは多分――無い。
END
うひょうひょひょv
名無しさんからヤード連誕生日決定お祝い小話を頂いてしまいましたvvv
まあ誕生日でイチャこらこくのはまずこいつらですがね!(笑)
グレさんてば職場内なのに積極的なんだからもー♪
いったい何度仮眠室を占拠してコトに及んでんのかこの人たちはッ(笑)
もちろんこの後も仮眠室占拠でしょうが^^
名無しさん素敵作品をどうもありがとうございましたーーーッ!!
ブラウザバックプリーズ!
07.07.16.From:名無しさん