さむい夜

 

 

 ベッドの中、なんだかさむい気がして目を醒ました。

 時計を見るとまだ時刻は十二時を少しすぎただけ。

 ぼうっと時計の針を見て、それから足を床に付けてリビングに向かう。

 足につめたい空気が触れた。

 一つ置かれた狭いソファに、毛布の中に包まって寝ているのは寝る前にベッドから追い出したグレグズン。

 なんといっても、この男と寝るとあらぬところばかりを触られてまともに眠れたためしがない。

 だからこそ、さっさと追い出したのだが。

 そのままグレグズンの近くに歩み寄る。

 

「…レストレイド?」

 

 不意に、グレグズンが声をあげて。

 どうやら俺の気配で起こしてしまったらしい。

 

「どした?」

 

 何も言わない俺を不審げに顔を上げてみるグレグズンに答えずに、黙ったままするりとソファの中に滑り込んだ。

 

「レストレイド」

 寝ぼけてる?

 そんな声が降ってきたのを耳に入れながら、グレグズンの胸に顔を埋めて背中に腕を回してポツリと言った。

 

「………さむい」

 

 だから、一緒に寝ろ。

 

「俺はお前にベッドから追い出されたんだけど?」

 

 からかうような声音。

 うるさい、あのベッドは独りじゃさむいんだ。

 

「狭いだろ、落ちるぞ」

 

 お前にくっついてるから平気だ。

 

「なぁ、レストレイド」

 

 …なんだ。

 

「まだ寒い?」

 

 腕の中でコクンと頷けば。

 

「あっためてやろうか?」

 

 なんだか熱っぽい囁きが降ってきて。顔を上げれば、夜の中にライトグリーンの瞳があって。

 そのまま導かれるように首に手を回すと。

 交わった温もりに身を任せるように、コクンと頷いた。

 

 

 

 晒された冷える外気と体温の差に、体がゾクリと震えるようで。

 

「…ぃあッ…はぁ…ッ!」

 

「…まださむい?」

 

「さむ…く…なッ……!あつ…ふ…っ」

 

「じゃあ、俺のことあっためて?」

 

「はぁ…ぁああああッン!!」

 

 相手の体温が逃げていくのが怖かったので、回した腕に力を込めると相手が笑った気がした。

 

 

 

 ぬくもりとまどろみと体全身に広がる倦怠感にじわりと眠気が広がる。

 それでも相手の胸に顔を埋めたまま、ぼんやりしているとグレグズンの声が聞こえた。

「レストレイドってさむがり?」

 その質問に掠れた声でぽつりと答えた。

「…ベッドが一人じゃさむい…」

 お前のせいだから、責任をとれ。

 一瞬、グレグズンの動きが止まったような気がしたけれど気にはしないで相手の体温に溶けるように、眠りに身を任せた。

 

「…お休み、レストレイド」

 

 柔らかい声。額に降ってきた僅かな温もりと、髪をすく手の感覚と、抱きしめられる心地よさに安心しきって身を任す。

 

 さむさは消えて、今はとてもやさしいほどのあたたかさに包まれて。

 

 

 

 END

 * * *
 卒研中間審査がんばったご褒美を賜りました☆
 うわーいごほーびーぃvvv\(T▽T)/
 なんかもうレスさん可愛すぎですお胸がキュンキュンしますよ名無しさん!!
 くっ・・・グレさんが羨ましすぎる・・・っおのれっ(笑)
 さりげに裏風味でありがとうございます☆(裏 is エネルゲン☆)
 作品ご投稿毎度ありがとうございましたーーーっ!!!(感謝感激☆)

 ブラウザバックプリーズ!

 06.11.21.from :通りすがりの名無し人さん