疲れたときには甘いものがいいらしい。

 唐突に、仕事をしていた最中にグレグズンがそう言った。

「…だからなんだ?」

 書類の山の中でそんなことをのたまった男は、いつものへらりとした掴みどころの無いような笑顔で俺に言った。

 

「だから、甘いものくれない?」

 

 

 

――あまいもの――

 

 

 

「はぁ?」

 

 俺がそんなもの持っているわけがないだろう。

 そんな視線で相手を見据えると、グレグズンはこりもせずに「甘いもの」と言い聞かせるように繰り返す。

「…無いぞ、そんなもの」

 大体、疲れるほど仕事しているのかお前は。

「レストレイド」

 軽く手招きをされる。

「…?なんだ?」

「いいから」

 仕方なく歩みよってみるとぐいと腕を掴まれて、椅子に座ったままのグレグズンの方に引き寄せられた。

「なッ…」

「甘いもの、貰うぞ?」

 ライトグリーンの瞳が笑って俺を見た。次の瞬間、言葉を紡ぐより先に唇が塞がれた。

 

「―――ッ」

 

 歯列をゆっくりとなぞられて、そのまま舌が絡まる。身を引こうとすれば更に深く口の中を舌で犯された。

「…ふ…っ、ん…」

 唾液が混ざり合って、力が抜ける。

 いつの間にか、抵抗する力も抜けて為すがまま散々唇を貪られた。

 

「…っはぁ…」

 時々離される唇の間を、つ――と、唾液が繋いで。息をついたと思えば、再び深く口の中を探られて。

 引き離そうとしていた腕が自分を支えるために机の上に付かれて。

 引き止めるように掴んでいた腕は首筋を丹念に撫でていって。

 背筋に這い上がるような深い感覚が。

 

「はぁ…んっ」

 

 ようやく唇が離されて、口から伝った銀糸が舐め取られた。

 

「…っふ…」

 

 膝が震えて、力が入らなかった。そのままその場に力の抜けた足で座り込んでしまった。

「大丈夫か?」

 机から身を乗り出すように、グレグズンが俺に聞く。

「――そ…なわけ…あるかっ」

 目が潤んだのがわかった。顔が熱い上に頭がくらくらする。体が痺れたような感覚で。

 思わず口元を抑えて、上目遣いに睨み付けた。

「な――にがッ、甘いものだっ!!」

「甘いだろ?」

 クスクスと笑いながら、グレグズンの指が伸びてきて目元を拭った。

 

「ご馳走様☆」

 

「〜〜〜〜っ」

 

 知るかと怒鳴って立ち上がろうとしたが。…足に力が入らなかった。

「……」

「レストレイド?」

 

 上から声が降ってきて見上げると、人の悪い顔で笑ったグレグズンがいて。

 

「――腰抜けるほど良かった?」

 

「―――――ッの、馬鹿!!」

 

 立ち上がろうと机に手をついたが、呆気無く力が抜けた。

「ッ〜〜〜〜〜」

 涙目で原因を睨みつけると、苦笑を浮かべてグレグズンが立ち上がった。

 そしてこちらに回り込むと軽々と抱きかかえた。

 

「これで良いか?お姫サマ☆」

「誰が姫だっ」

「はいはい」

 

 こめかみに宥めるようにキスされて、そっぽを向くと忍び笑が振ってきた。

 

 ――疲れたときには、甘いものを。ただし、分量は相手のことを考えてほどほどに。

 

 

 

 END

 * * *

 A・MA☆A・MA!!(一粒三百メートルポーズでお願いします)
 うはーいうはーい!!いつもまいどありがとうございます名無しさーん!!(歓喜の雄叫び)
 ふふふふふガードの薄いレストレイドが美味しく頂かれちゃってます(エヘヘ///)
 あああああもう嬉しくて仕方が無い・・・・!!(エヘヘ、エヘ、エヘヘへへへ/////←怖)
 素敵書中見舞いセンクスですーうわああん大好きーーー\(T▽T)/

 ブラウザバックプリーズ!

 06.07.20.from :通りすがりの名無し人さん