ぼくには家がふたつ在る。
ひとつは築30年くらいの赤いトタン屋根の家。
和室を基調とした、こじんまりとした家だ。
小屋が家に隣接していて
その小屋の、ごちゃごちゃとしているけれど均整のとれた空間が
ぼくはとてつもなく好きである。
父はおもしろいヒト。
母はおもしろいヒト。
ぼくは しあわせである。
もうひとつの家は築100年くらいはあるんじゃないのかな。
昔ながらの、日本の農家の家とかあるでしょ?すっごく広くておおきくて。
あんなかんじなの。おおきくて太い柱が何本も立ってる。
木造建築。
木も黒に近い茶色というか、それぐらい落ちついた雰囲気のある家なんだ。
縁側廊下なんかがあったりしてね
てくてくと風に触られながら、そこを歩くのがすっごく好き。
印象に残るのは格子戸かなあ。
ただ、そこに住んでるぼくにはちょっとした障りがある。
目が見えないんだよ。全然、じゃあないけど。
赤いトタン屋根の家に住んでるぼくも目がわるくて眼鏡かけてるんだけど
眼鏡を外すと視界がぼやけるでしょ?ぼんやりとした、色だけのせかいになってしまうでしょ?
それの究極みたいな感じなんだ。もう眼鏡でも補えないくらい目がわるくて。
せかいは色とりどりのわたあめ。
でもなぜかそんなに不自由とは思わない
むしろ気兼ねが無くて、なんだかとっても楽なんだ。
わたあめの中に住んでるようなものだから
気分が、高揚・して る のか ・も 。
・・・・・・・・・・・・。
・・・・ああ・・・・・・なんだ、夢か。
目がさめると、ぼくはアパートの白い部屋にいた。
いけない いけない、うたたねしちゃった。
今日は実家に帰る日だった。
急いで準備して行かなくちゃ。
・・・・・・・・・・。
アレ?
ぼくの家は赤いトタン屋根の家?それとも昔ながらの日本家屋・・・・・
ぴんぽーん♪
「ただいまー」
・・・・・・え?
「今日は母さん、お肉買ってきたのよ。」
あれ?なんで母さんが。
今日はぼく実家に帰る・・・・・・
「お父さんが帰ってきたら、肉焼いて食べようか。ね。」
ぼくの家は・・・・・・・・
END
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なんかすっきりしない終わり方・・・・・・
でもホントにこういう夢だったんだもん。
起きた瞬間、『どっちが本当なんだっけ』って真面目に考えました。
リアルな夢も考え物ですね、まったく。
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