『 屑底の写真 』

 

 何気なく覗き込んだ資料室のゴミ箱の中。

 ゴミ箱自体が埃を被ってもう幾年経ったのかも分からないほど放置されたその中に、一枚の焼け焦げた写真を見つけた。

「おんやぁ?」

 普通だったら気にも留めずそのまま放っておいただろうが、写っている二人の人物、その片方に覚えがあった。

 ひょいと拾い上げると近くでまじまじと見た。

「これって―――グレさん?だよな?」

 写真が古すぎてすっかり色が飛んでしまっているが――紙巻煙草をくわえているから、まず間違いないだろう。

 

 うっわー。わっかー。

 

 ヤードに入りたての頃に組んでた同僚と撮ったもんかねぇ、と若かりしグレさんの隣で笑っている人物に目を移した。

 

 ……んん?

 

 見知らぬ人だと思っていたが、どうもそうでもないような。

 この髪型。この目。

 そう、とくにこの目だ。

 どこかで見たことがあるようなー?

 写真を近付けたり離したり、しげしげと眺めていたが

 ひょっとして目元だけ誰かに似てるのかと思い鼻から下を隠してみてあっとなった。

 

 これって、まさかアルさん?!

 えええええ!!マスクしてない!てかなんか全然ちがう!爽やか!ええ?!

 

 いつもそれこそ何やら得体の知れないオーラを放つアルセニーからは想像もつかないその姿に、

 ブラッドは目を白黒させたがすぐに立ち直ると「これは要調査だ!」と資料室から跳び出していった。

 

 END

* * *

描くつもりのなかったアルセニーの顔。
でも思い浮かんだので描いちゃったっていう。(爆)
ヤードに新任してきた当初はグレグズンと組んでたんじゃないかなーと思いつつ
二人がどんなふうに出会って
どんなふうな関係で
何があってアルセニーが魔王になったのかとか
これから煮詰めていこうかなと思ってます。

ブラウザバックプリーズ!

07.05.08.TOWEL